常葉大学リハビリテーション病院

外来受付時間 月~金/ 8:30~11:30

言語療法

Speech therapy

言語聴覚療法について

 脳卒中や頭部外傷・神経変性疾患・先天性疾患等により、言語機能や高次脳機能(注意・記憶・遂行機能等)・摂食嚥下機能の低下がみられることがあります。

 言語聴覚療法では、それらの疾患に起因する、構音障害・失語症・ことばの遅れ・高次脳機能障害・摂食嚥下障害等に対して、機能改善やコミュニケーション能力の再獲得を目指して訓練・指導を行います。対象者は小児から高齢者まで幅広い年齢層にわたります。

 コミュニケーションや食事は、人間として生きていく上でとても大切な要素です。これらの機能改善と共に、必要であれば障がいや経過について説明し、不安の解消や今後の方向性についても一緒に考えていきます。

 当院では、まず患者様の保たれている能力と困難になっている能力を評価し、機能向上や残存機能活用を促進するアプローチを行います。個室での個別訓練を基本とし、落ち着いた言語室で、患者様の病状や心情に添った対応に努めています。

 入院患者様の摂食嚥下機能評価には、必要であれば嚥下内視鏡(VE)検査で、実際の食物を用いて喉の中の観察も行います。昼食時には毎日、患者様の摂食状況を確認しています。安全に楽しく食事ができるように援助いたします。

 入院以外にも外来や通所リハビリテーションの個別訓練を行っており、人との繋がりが難しくなりがちな、在宅の患者様(利用者様)やご家族様に寄り添った支援を心掛けています。

 常に関連スタッフと情報を共有し、症状の説明や各々の状態に合った対応・接し方のアドバイスを行っています。